レッグペルテスとは無菌性大腿骨頭壊死症といい、非炎症性の整形外科疾患です。
人の場合、安静に過ごせば手術をせずに、鎮痛剤などで治癒することもありますが、犬の場合、小型犬で若い子に多く発症しますので、ほとんどが手術適応となることが多いです。
この病気が進行すると背骨が曲がり、関節の変形がひどくなると術後の回復が遅くなり、最悪歩けなくなったりすることもあります。ですので早期発見・治療がベストです。
手術は変形した股関節の大腿骨頭を切除します。これにより偽関節化し、歩けるようになります。
この子はヨークシャー・テリアの8ヶ月齢で、右後足を引きずり来院しました。
術前、背骨が股関節の痛みから曲がっており、飼い主さんが患部を触ると痛がって鳴くということもありました。手術は、さほど難しいものではないですし、早期発見であればほとんど後遺症を残さず治ります。
手術自体は1~2時間で終了し、2泊くらいで帰宅できます。この子も2日後には無事退院されました。この後、抜糸をして、リハビリをして、2ヵ月後には痛みもなく歩けるようになるでしょう。
全てが手術になるとは限りませんので、後発犬種、1歳まででおかしいと思えば当院にご相談下さい。
手術前
手術後